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2018/12/30  女子&戦車ではない7Eが欲しい~~茨城交通616号車の制作


今日は少し過去作の紹介をば。

茨城交通の路線車と言えばバスコレでは現在3種類製品化されていますが、内2種はアニメ「ガールズ&パンツァー」のラッピングバス。ガルパン自体はファン層も厚いので製品化自体はまぁ納得なのですが(自身も結構ハマってましたし^^;)、茨交ファンかつバスコレファンの方の多くは恐らくこう思ってるのではないでしょうか…「普通の車ももっと出してくれー」と。
全国バスコレのエルガがあるじゃん~なんて言われるかもしれませんが、水戸駅でバスを眺めててもエルガなんて殆ど来ません。少なくとも私の中では茨城交通といえばツーステ7Eのイメージが強く、これがないと話にならない訳です。



~なんて書きましたが、元々制作のキッカケは塗替えだけで作れるネタを雑誌で紹介する為だったりします。バスコレの車体と全く同じ形態で塗替えだけで作れるネタって真面目に探してみると案外見つからないのですよね。他の事業者や車種でもいくつか候補はあったのですが、どれもイマイチ制作意欲が湧くネタでは無かったので、そこそこメジャーでかつ塗替えだけでもそれっぽいのが作れそうな茨城交通をチョイスしました。




茨城交通の7Eと言えば元西武が圧倒的多数派。バスコレでも西武は製品化されていますし、塗替えだけで作れる車なんていくらでも居るでしょーと思っていたのですが、真面目に調べてみるとそういう訳には行きませんでした。細かい差異は無視するにしても、極力バスコレの形態に似ている車を選びたい…。大体私の判定基準はこうです↓

【無視したくない箇所】…尺、屋根上機器、扉・窓配置、テールランプ形態
【無視しても良い箇所】…足元灯や手すり等のディテール、パネルライン(リアの冷却水補給口は除く)


冷却水補給口は本当はどうでも良いのですが、バスコレがU-UAとKC-UAの差異(冷却水補給口の位置)を作り分けてしまっているので…製品には負けたくないのです(笑
この基準で見ると該当する車はたったの2台。616号車と900号車です。900号車は最近ずっとラッピングされている様なので、他の製品と並べるなら616の方が良いかと思いそちらをプロトタイプに選びました。



勝田営業所所属の元西武バスで'95年式のU-UA440LSN。全国的には珍しくも何ともないこのリア形態が実は茨城交通ではレアなのですね。また、茨城交通の特徴と言えば青+白淵のカラードホイール。最近は同社でも銀ホイールが主流になりつつありますが、この車はしっかりカラードホイールになっているのが個人的にはポイント高いです。ライトベゼルは黒だったり銀だったり時期によって異なる様ですが、個人的な好みで黒としました。



これが'94年式以前になってしまうとリアの補助灯が内寄りのタイプになります。KC-以降はテール間にあった冷却水補給口が非公式側の側窓後ろに移動します。U-からKC-に切り替わったのは'95年の途中ですので、バスコレの西武の形態は茨城交通への移籍台数が少ないという以前にそもそも西武としても少数派な予感ですね。ちなみに、ガルパンバスを種車にしてしまえば'94年式以前のU-UAが作れますが、よりによってガルパンバスは屋根上の押込みベンチレータが撤去されており、他に撤去されてる車は見つからず…なんともまぁ上手くいかないものです。

さて、工作の方は先述の通りただの塗替えですのでボディはパーティングラインを仕上げたのみの無改造。正直記事に書く事なんぞ殆ど無いのですが…。



塗装順はセオリー通り明るい色から。帯は位置決めのしやすい青帯から塗装しています。(クリーム→青→赤→その他)
茨城交通のカラーリングは見た目の割に難易度が高く、注意すべきポイントも多いので繊細なマスキング作業が求められます。吹き加減や時間経過(塗料の分離)による色味の変化を防ぐためにも同色はなるべく一回で塗り切りたい所ですが、今回は潔く何回かに分けて塗りました。マスキングする際に特に注意すべき点は下記3点でしょうか。

・赤帯と青帯の間隔(1/150スケールだと0.2~0.3mm程度の間隔なので乱れると目立ちます)
・雨樋上の青帯(丁度雨樋に隣接する形なので、雨樋にはみ出たり雨樋から間隔が空いてしまうとかなり気になります)
・前後の斜めになっている帯の平行度(ここの平行が乱れていると、斜め上から眺めた時に気になります)

さらに7Eの場合、フロントの赤帯が丁度窓下の凹み部分に来るので、ワイパー等のモールドも相まって非常にgdgdになりやすいです。場合によってはデカールやインレタを部分的に併用した方が効率的で仕上がりも綺麗かもしれません。



やはりこれぞThe・茨城交通。柿種テールやら3扉やら、もっと台数欲しくなりますね。工作中は公式側後輪後ろのパネルラインや中ドア上の足元灯が弄りたくてウズウズでしたが…今回は塗替えのみという縛りがあるのでグッと我慢しました(笑
私の歴代作品でも塗替えだけというのは今の所これが唯一なのですが、塗装は比較的上手く行った方なので、完成してみたらすっかりお気に入りの1台に。当たり前の事をしっかりとこなせば、たとえ一部実車と違くてもそんな事どうでもよくなるなーと自分自身でも改めて再確認できた作品なのでした。


Commented by 凡人オヤマダ at 2018-12-31 16:05 x
かねよしさんお見事です。
ラインがものすごくきれいに決まっているので、見ていて清々しいです。
仕上がりの美しさは製品を凌駕したといえましょう。

やはりホイールのワンポイントが目立ちますね。
Commented by Blog-Author at 2019-01-01 21:40
■オヤマダさん

お褒めに預かり光栄です。とは言えリアコーナー部の細帯などまだまだ気になる箇所は多いので100点満点には程遠いのですが(汗
白淵ホイールはこのスケールでも結構目立ちますね。ガルパンバスではオミットされてしまっていますが、茨交を作るにあたっては結構重要なポイントだと思います。いつも通りホイールはマスキングゾルで塗り分けているのでこちもよく見るとヨレヨレだったり。筆塗りの技術がもう少しあればなぁと常々思っています。

気づけば年も明けてしまいました…今年も宜しくお願い致します。

かねよし
Commented by 3501F at 2019-01-04 18:22 x
明けましておめでとうございます。茨城交通はもっと通常塗装の製品が増えてほしいのは正直なところですが、塗り替えだけでも基本を押さえれば良い作品が出来ますよね。最近は表記類の少ないシンプルなデザインも少なくなりましたが、デジタル工作にできるだけ頼らない作品を私も作っていきたいですね。

最後になりましたが、今年もよろしくお願いいたします。
Commented by Blog-Author at 2019-01-05 02:47
■3501Fさん

明けましておめでとうございます。
私の場合、地元事業者のメインネタ以外に時々今回の様に気まぐれで単発物を作ったりしますが、正直過去の単発作品を眺めていてもあまり「もっと作りたいなー」と思った事は無かったのですよね。ただこの茨交は不思議と眺めているとまた作りたくなってくるのです…それほど自分の中でもしっくり来ているのだと思います。塗替えだけの作例がここまで気に入るとは正直自分でも予想外でした。

そう言えばこの作例も偶然黒インレタを作る機会があったので社名表記こそ入れてありますが、「まえのり」サボやら出入口表記はまだ貼っていませんでした。まぁそういった表記類もあるに越した事はないですが、その辺りは私的には付加価値的なディテールと捉えています。どんなに細かい表記類を貼った所で基本の塗装が駄目だと台無しですからね…。精密化よりもまずは見栄え、これは私がいつも意識しているポイントです。

こちらこそ、今年も宜しくお願い致します。

かねよし
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by Blog-Author | 2018-12-30 12:30 | 工作系(かねよし) | Comments(4)


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バス模型を中心に模型工作を愉しむブログです。一部コンテンツは前身サイト「Blog-TRM」を引き継ぎつつ2人態勢で綴る形に2018年に10月にリニューアル致しました。TRM内にある主だった記事は順次こちらに移動させる予定です。

「如何に弄った事を感じさせない模型≒疑似製品を作るか」が日々の研究課題。アナログ/デジタル工作何れも興味は尽きないが、その工程だけで楽しめてしまう故なかなか完成しない残念モデラー。 興味を持ったものは大体全部趣味にしてしまう浮気人間。どの趣味も基本的には手を抜かないのがモットー故に時間もお金も不足気味。でも楽しければ良いじゃない。人間だもの。
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